今回のテーマは「節税対策」です。
相続税は税率が高いため、真っ先に節税対策のことを考えがちですが、考える順番で言うと一番最後でも大丈夫です。
と言っても、やっぱり納める税金は少ないに越したことはないですよね。
ご存知の方も多いと思いますが、『相続税』は引き継いだ遺産の金額が多ければ多いほど税率が高くなっていきます。
税金のなかには、たとえば消費税のように高いものを買っても安いものを買っても税率が一定のものもありますが、『相続税』は相続した遺産の金額が高額になるほど税率が高くなっていく仕組みとなっています。
したがって、遺産額を少なく評価することが相続税の節税につながるわけです。
遺産額を少なく評価する方法には、たとえば土地を購入する手段があります。
1,000万円の現金は額面どおり1,000万円として評価されますが、この1,000万円で土地を買うと特別な計算方法により取引価格の8掛、すなわち800万円が相続税を計算するうえでの土地の評価額となります。
元の1,000万円が800万円となり、評価額が少なくなりましたね。
このような税務上の仕組みを駆使して、合法的に遺産の評価額を小さくすることが相続税の節税対策の一般的な手法です。
ただし、いくら遺産の額を小さくしたいからと言って、財産を隠したり、壊したりして評価額を下げることは脱税行為として違法ですので、決してなされないように…