第13話『遺留分の放棄②』 ~遺留分放棄が及ぼす影響~

 

今回は「遺留分の放棄」の続きです。

 

相続人の1人が遺留分を放棄した際に他の相続人に及ぼす影響と代襲相続の際の影響について解説していきます。

 

他の相続人に及ぼす影響

相続人の1人が遺留分を放棄した場合、他の相続人の遺留分は増えるのでしょうか?

 

答えは… 増えません

もし増えるとなると、他の相続人から遺留分を放棄するよう強要される恐れがでてきてしまいます。

これでは公平な遺産分割が期待できませんので遺留分の放棄があっても他の相続人には何ら影響はありません。

 

 

代襲相続に及ぼす影響

生前、本来相続権をもつ方が家庭裁判所の許可得て遺留分を放棄し、その後、被相続人よりも先に亡くなった場合のお話です。

 

 

上の家系図では長男が父の相続の際の遺留分を相続開始前に放棄をしていますが、その長男が父よりも先に亡くなったため、孫が代襲相続よって祖父の相続権を取得します。

 

この場合、長男によって一旦放棄された遺留分は孫の代襲相続によって復活するのでしょうか?

 

答えは… 復活しません。

 

代襲相続では、本来の相続人の権利をそのまま引き継ぐのが原則です。

したがって、「放棄したこと」も引き継ぐことになり遺留分が復活することはありません。

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