今回のテーマは「土地の評価の補正」です。
土地というものは形状や周辺の環境によってその評価が大きく変動します。
つまり、同じ面積の土地でも使いやすい便利な土地の評価は高く、使いにくい不便な土地の評価は低くしてあげなくてはなりません。
特に家が建っている土地(宅地)は相続財産として所有されている方も多くいらっしゃいますので、この評価はシビアに行わなくてはなりません。
しかし、以前紹介した路線価方式での評価額の算出方法では、場所的な価値しか評価されておらず、利便性まで加味することができていませんでした。
そこで、路線価方式で算出した金額を基準に、その土地の利便性を加味してあげることで、より正確な評価金額を出すことができます。
これが『土地の評価の補正』です。
宅地の評価の手順は、
1.路線価による評価額を算出
2.補正
という行う手順になります。
当然、補正によって路線価評価額より高く評価される土地もありますし、低い評価になる土地もあります。
以下に主な補正の方法を紹介していきます。
今回は基礎編ということで、補正方法の名前だけお伝えし、具体的な補正の内容は次回以降お伝えします。
土地の評価の主な補正の方法
1.評価額が高くなる補正
2.評価額が低くなる補正
文字から何となくどのような土地に適用されるか想像できそうですね。
第59話以降でそれぞれの補正について詳しく解説していきたいと思います。