第58話『土地の評価の補正』 ~利便性を考慮した評価補正~

今回のテーマは「土地の評価の補正」です。

 

土地というものは形状や周辺の環境によってその評価が大きく変動します。

つまり、同じ面積の土地でも使いやすい便利な土地の評価は高く、使いにくい不便な土地の評価は低くしてあげなくてはなりません。

特に家が建っている土地(宅地)は相続財産として所有されている方も多くいらっしゃいますので、この評価はシビアに行わなくてはなりません。

 

しかし、以前紹介した路線価方式での評価額の算出方法では、場所的な価値しか評価されておらず、利便性まで加味することができていませんでした。

そこで、路線価方式で算出した金額を基準に、その土地の利便性を加味してあげることで、より正確な評価金額を出すことができます。

これが『土地の評価の補正』です。

 

宅地の評価の手順は、

1.路線価による評価額を算出

2.補正

という行う手順になります。

 

当然、補正によって路線価評価額より高く評価される土地もありますし、低い評価になる土地もあります。

以下に主な補正の方法を紹介していきます。

今回は基礎編ということで、補正方法の名前だけお伝えし、具体的な補正の内容は次回以降お伝えします。

 

土地の評価の主な補正の方法

1.評価額が高くなる補正

側方路線影響

二方路線影響

三方路線影響

 

2.評価額が低くなる補正

奥行価格補正

間口狭小補正

奥行長大補正

がけ地補正

不整形地補正

 

文字から何となくどのような土地に適用されるか想像できそうですね。

第59話以降でそれぞれの補正について詳しく解説していきたいと思います。

 

土地の評価額の鑑定を依頼したい場合はこちら

 

トップページ

 

関連記事

  1. 第62話『三方路線影響』 ~道路にコの字型に囲まれた土地の補…

  2. 第69話『生命保険金の扱い』 ~遺産分割の対象となるか~

  3. 第70話『相続税の基礎控除』 ~基礎控除額の計算方法~

  4. 第89話『その生前贈与、本当に必要ですか?』

  5. 第71話『相続税の計算』 ~計算の手順~

  6. 第65話『がけ地補正』 ~土地の一部に崖がある場合の評価補正…

公式LINEアカウントで相談受付中

友だち追加

相続関連記事

PAGE TOP