今回のテーマは「相続税の税率と控除額」です。
相続税額を算出するために使う税率と控除額について解説をしていきたいと思います。
この税率と控除額は第71話で解説した相続税の計算のなかの4番目のステップで使います。
税率のしくみ
相続税の税率は、取得した遺産の金額が多ければ多いほど、高くなる仕組みをとっています。
たとえば消費税のように1億円のものを買っても100円のものを買っても税率は「一律8%」というわけではありません。
税額の計算方法
相続人それぞれの相続税額は以下の計算によって求めることができます。
取得金額 × 税率 - 控除額
この税率と控除額は、取得金額が大きくなるにしたがって、段階的に引き上げられていきます。
具体的な税率と控除額は下の表のとおりです。
税率と控除額
練習問題
それでは相続税の計算式と上記の税率と控除額を使って実際に相続税額を求めてみましょう。
相続税の計算式
取得金額 × 税率 - 控除額
例題1 取得金額が800万円の場合
800万円 × 10% - 0万円= 80万円
例題2 取得金額が4,000万円の場合
4,000万円 × 20% - 200万円= 600万円
このような計算方法を使って相続人全員の相続税額を計算します。
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