今回のお話は「相続税の納税資金の確保」です。
相続における納税といえば、もちろん『相続税』のことですが、相続税は税率が高く、かなり高額な納税が必要となるケースもあります。
相続税は原則、現金一括で納めなければなりません。
他にも延納や物納といった方法がありますが、これは現金一括納付が難しい場合に設けられた例外措置になります。
いきなり何十万、何百万といった高額な現金を手元に用意するのは難しいですよね…
そのため、相続税の納付が必要になる方は事前に納税資金を準備しておくことが大切です。
実際に、納税に必要な現金や預貯金がなく、泣く泣く相続したばかりの不動産を売却し、納税資金を調達したという例も存在します。
「税金のために家を売る…」
こんな悲しいこと考えたくないですよね。
納税資金を用意するためには生前にお金(現金、預貯金)を遺してあげることが一番の方法です。
また、生命保険を活用することも納税資金調達方法の一つとして考えられます。
いずれにしても税金のために、せっかく引き継いだ財産を手放すことは避けたいところです。
ところで、みなさんは相続が発生した時に、「自分がいくら相続税を納付するのか」
だいたいの金額をご存知ですか?
おおよその額を今のうちに把握しておき、それに見合った納税資金を用意しておくことで将来、相続人の納税負担を減らすことができます。
すべての相続に共通して言えることは『事前にしっかり準備』することがとても大切ということです。