民法第931条「受遺者に対する弁済」

 

民法第931条 受遺者に対する弁済

限定承認者は、前2条の規定によって各相続債権者に弁済をした後でなければ、受遺者に弁済をすることができない。

 

意訳

相続債権者と受遺者が存在する場合、先に相続債権者に弁済を行い、その後に受遺者に対して弁済を行わなければならない。

 

条文解説

相続債権者と受遺者について、弁済の優先順位を設けたルールです。

限定承認者は、まず相続債権者に対して、遺産のなかから弁済を行います。

それでもなお、遺産が残った場合は受遺者に弁済を行うことができます。

 

相続債権者は債権を手に入れるために何らかの対価があったのに対し、受遺者は被相続人の(対価がない)意向によって権利を手に入れることができるため、両者に優先順位をつける必要があります。

また、両者を同順位で扱ってしまうと、被相続人が意図的に遺贈を多くし、債権者の権利を容易に侵害することができてしまうため、このようなルールが設けらています。

 

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